軽油を使う以上避けられないインジェクタの詰まり。インジェクタの不具合は様々なトラブルを引き起こす原因になります。軽油は石油(原油)を蒸留精製して得られる沸点範囲200℃~350℃程度の炭化水素の混合物であり、原油の種類、製造方法などにより、低温での特性が異なる軽油が生成され、地域や季節に合わせて1号,2号,3号まで5種類の軽油が流通しています。
軽油には蝋分(n-パラフィン)が含まれており、低温下で炭素数の長い蝋分が結晶化して析出します。この蝋分によって燃料フィルターが閉塞し燃料供給ができなくなることも。これを防止するために開発された低温流動性向上剤を添加しているのですが、この低温流動性向上剤がデポジットの原因となっています。
さらに、インジェクタの先端に炭化物が付着することがあります。炭化物の花が咲いたように見えるため「カーボンフラワー」と呼ばれています。カーボンフラワーの付着により燃料噴射が適切に行われなくなり、様々な不具合を引き起こします。
前段酸化触媒とDPFを詰まらせている原因物質は、燃料やエンジンオイルが燃焼した際に発生する「煤」とエンジンオイル。さらにはエンジンオイルの添加剤として混合している金属類(多くはカルシウム)です。前段酸化触媒が閉塞している原因物質は煤、エンジンオイル、未燃燃料の混合物です。寒い時期は自動燃焼のタイムアップによる温度不足。
さらにはシャッターバルブ等の不具合など車両に何らかのトラブルがあり燃焼温度が上がらないことで発生します。DPFが閉塞する原因ですが、煤とエンジンオイルは自動燃焼や強制燃焼によって燃えるため、DPFにたまり続けるということはないのですが、エンジンオイルの清浄剤や分散剤などに含まれる金属は燃焼せずにDPF内に堆積(アッシュと呼ばれています)。これがDPFを詰まらせる大きな原因となっています。
ディーパイン マルチクリーナー
インジェクタ内のデポジットだけでなく、ノズル先端に付着しているカーボンフラワーの除去。
燃焼触媒(酸化セリウム)による燃焼温度の昇温により、前段酸化触媒およびDPF内部の炭化水素系混合付着物の燃焼除去。さらに排気管内噴射ノズルの詰まり解消。
1) DPFの自動再生インターバルの向上、再生時間の短縮により業務効率が向上
2) 点検や修理のために入庫する回数および作業時間が減少することで、車輛の稼働時間が向上
3) 手動再生回数が少なくなることで車輛の稼働時間が向上
4) インジェクタ,DPFの寿命が向上するため、部品交換費用の軽減
5) 部品の交換作業工賃,点検費用,清掃費用の軽減
トラックのインジェクタ
BEFORE
AFTER
I/Dクリーナー vs DPINEマルチクリーナー
当社比
DPF,コモンレールを搭載しているディーゼル車。トラック,バス,乗用車,船舶,発電機,農業機械,建機,重機,フォークリフト等々。特にトラブルの多いコンビニ配送車,宅配車,ミキサー車,塵芥車(ゴミ収集車),PTO搭載車,路線バスにも大きな効果が期待できます。
エンジンの始動が悪い / 始動直後のエンジン停止 / 車両の振動が大きくなってきた / エンジンの異音が大きくなってきた / 出力が低下したと感じる / 加速性能が悪くなってきた / 排気ガスが臭くなってきた / 燃費が悪い
ランプが頻繁に点灯する / 手動再生が頻繁に起こる / 再生未完了 / 再生インターバルが短くなる / 再生時間が長くなる / 白煙の発生